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木藪日記
第96回
妻のためいき

依頼者: 専業主婦の妻(37歳)
対象者: 夫(40歳)
イラスト
大手メーカーで課長をしている依頼者の夫は、知らない携帯電話を隠し持っていたらしい。
普段使いとは別に・・・である。
「浮気をしています」と公言しているようなものだ。
専業主婦の依頼者とは、結婚9年目になる。
子供は、7歳になる長女が1人だけ。
依頼者は、夫が入浴しているすきに、隠し持っていた携帯電話を早速チェックした。
浮気夫のためにアドバイスしておこう。
証拠隠滅のために発着信履歴やメールすべてを削除すると、女は「何かある」と余計に怪しむ。
見られて困らないものを適当に残しておくことだ。
果たして夫は、その全てを削除していた。
その上、若い女の画像を2枚残していたとか。
頭隠して尻隠さず。
木〜土曜の3日間、夫を尾行することにした。
木曜は1人で銀座、金曜は取引先を連れて新宿のキャバクラに出入りしている。
土曜は「休日出勤」と妻に言い残して外出し、20歳代前半の女性と湘南をドライブ。
その後の追跡調査で、彼女は夫が出入りしていた銀座と新宿のキャバクラでアルバイトしている短大生(20)と判明。
彼女のバイト時を狙って、入店していたわけだ。
それにしても3日間続けて会うとは、相当にご執心の様子。
若いだけが取りえという女にしか見えなかったが。
肉体関係はないらしい。
女にしてみれば、夫は「いい金ヅル」。
結果を聞いた妻は「情けない・・・・」と深いため息をついた。
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