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<概要>
ある大手メーカーの総務部長(48)が「ネットの掲示板に会社を誹謗中傷する書き込みをされて困っている」と訪ねて来た。「“犯人”を割り出してほしい」という依頼である。
役員の愛人問題など、かなりきわどい書き込みらしい。「それが、すべて事実でして……表ざたになるのはまずいので……」と部長はしどろもどろ。
書き込みは昼間から明け方にかけ、執拗に何度も行われている。ハンドルネームは複数あったが、どうも同一人物の仕業のようだ。時間帯から考えて社員の線は薄い。となると、会社に恨みを持つ外部の人間の仕業である。
目星をつけたのは、この数年間に会社をリストラされた3人の元社員。そのうち1人だけは、半年以上フリーターを続けている。早速、24時間態勢でその元社員(29)の自宅を張り込むことにした。
詳しくは話せないが、書き込みが行われる時間帯と彼の生活パターンが一致していることなどから、ほぼ100%、彼が犯人であると特定できた。
見た目はいたって普通の好青年。しかし、部長によると、彼は何度もOLとトラブルを起こしているセクハラ社員だったという。
その後、彼と部長の間でどんな話し合いが持たれたのか。いずれにせよ、書き込みはなくなった。 |
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