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<概要>
依頼者の専業主婦(36)は、タレントの和田アキ子に似ていた。お世辞にも美人とは言えない“男勝り”のゴツイ女性である。
彼女は「夫(40)が浮気している。帰りも遅いし、金遣いも荒くなった」と言う。証券マンの夫は、俳優の神田正輝に似たイイ男。結婚5年目で子供はいないという。見た目には不釣り合いな夫婦だった。
早速、尾行調査を開始する。仕事帰り、毎晩のように部下と2人で飲み歩いていたが、女の影はどこにもない。「ハズレかな」と思い始めた10日目、一瞬、わが目を疑う場面に遭遇する。一緒によく飲んでいた部下の男性(29)と食事をした後、突然、2人でラブホテルに入ったのだ。
完全に意表を突かれた形である。「もしかしたら、もしかして……」とスタッフと顔を見合わせた。
2時間後、2人が手をつないでホテルから出てきた姿を見て、すべてを確信した。それから1週間の間に計4回、彼らはホテルでの密会を繰り返す。
事実を聞いた妻は、顔を真っ赤にし「何で浮気相手が男なんだ!」と事務所の中でわめき散らした。ドスのきいたダミ声である。
彼がなぜ、偽装結婚の相手に彼女を選んだのか、少しだけ分かるような気がした。 |
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