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<概要>
「200万円貸してあるオジサンの行方が分からなくて」−−−依頼者は、地方から上京してきたばかりという、深田恭子そっくりの女子大生(19)だった。夜はキャバクラでアルバイトをしているといい、そこで知り合った50代の自称会社社長のTという男にだまされたらしい。
「店で一番高いボトルも入れてくれたしぃ、お小遣いも毎回3万円くれたしぃ、高級ホテルのスイートにも連れてってくれたのぉ」と彼女。「それにほらっ」と預金通帳のコピーを見せられた。残高が何と97億8870万1085円。
Tが彼女にくれたものだが、常識的に考えて100億円近くを普通預金にするわけがない。コピーの時点で疑うべきだった。見え見えの偽造でも、彼女はTが「すっごいお金持ちなんだ」とすっかり信用してしまったという。
男女の仲になって1ヶ月後、Tは「今日はクレジットカードを忘れた」などと言葉巧みに、5回に分けて彼女から現金200万円を引っ張ったわけだ。しっかり投資してきっちり回収。詐欺師の常とう手段である。
2週間の調査で、埼玉県内の木造アパートに住んでいたTを見つけることができた。“業界”では有名な結婚詐欺師だった。 |
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