|
|
|
|
|
|
第5回
ボンクラ社長の行末は… |
依頼調査: |
尾行調査
(追加調査:接触した人物の身辺調査) |
対象者: |
メーカー役員 A氏 |
調査期間: |
4日間 8:30〜帰宅 |
|
|
|
|
|
|
<概要>
ある中小メーカーの役員(65)が訪ねてきた。「ウチの社長(44)は3代目のボンボン。会社を顧みず趣味に高額のお金を注ぎ込み、ろくな仕事もせずに月収が400万円以上もある。これでは、リストラされたまじめな社員が浮かばれません」と涙ながらに打ち明けられた。
彼は社長と刺し違えて辞めるつもりだという。解任できそうな“材料”を集めてほしいと依頼され、週に4日、社長の行動調査をすることになった。
9時に出社。役員会議をさっさと済ませると、営業と称して外出し、サウナか漫画喫茶、はたまた趣味の車そして風俗にしけ込む。昼前から酒を飲むこともしばしばだった。
ある金曜日の夕方、社長は10代半ばの茶髪の女のコと待ち合わせ。腕を組んで電車に乗り込み郊外へ。向かった先は高級マンションだった。
「援助交際の密会用か」と思って調べたところ、名義は社長で、普段は母娘の2人で住んでいることがわ分かった。要するに愛人宅。女のコは社長の娘で、認知もしている。更によからぬ「背広組」との密会も露見する事数回、依頼者に詳しく報告する。しかし、愛人の真実を親族は全く認知している様子がない。本妻もこの事実を知らないらしい。
※調査結果を聞いた依頼者は「これだけで解任するのは難しい。同族でがっちり守られていますから」と肩を落とした。亡会長が築きあげたこの会社を誰が守っていくのか。「むしろ援助交際ならよかったのに…逮捕してもらえますかね」
こんなボンクラ社長を辞めさせられない会社では、遅かれ早かれダメになるだろう、と考えたのはいらぬお節介か。 |
|
|
|