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第103回 勝利の確信 |
依頼者: |
Aさん(33歳) |
対象者: |
B部長(46歳) |
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IT関連会社の営業マン・Aさんは、上司であるB部長にイジメられていた。
会議で発言しても無視され、ささいなミスを責め立てられ・・・。それが3ヶ月以上も続いている。
Aさんの営業成績は常に上位であるにもかかわらず、B部長とはウマが合わない。
思い当たる理由はそれだけだ。
ムシャクシャしていたAさんに好機が訪れた。
「B部長って愛人がいるらしいわよ」
「マジで!?」
偶然、OLたちのウワサ話を耳にしたのだ。
調査期間は1週間。
B部長の行動を終業時間から監視したが、女性との接触はなかった。
土曜日、午前11時に自宅を出たB部長は、近所の理髪店へ。
そこから競馬場へ向かい、20代半ば過ぎの女性と落ち合う。
競馬を楽しんだ後、繁華街で夕食を取り、2人でシティーホテルへ。
翌朝、11時にチェックアウトを済ませたB部長はそのまま自宅へ。
そこで対象者を女性に切り替え、素性を調べることに。
結果、大口取引先の役員令嬢と分かる。
後日、Aさんは、B部長の耳元で役員令嬢の名前をささやいたそうだ。
見る見る青ざめていくB部長。
Aさんは”勝利”を確信したとか。
もちろん、イジメはぴたりとやんだ。
むしろ立場は逆転した。
サラリーマンもやられっぱなしではダメだ。
上司は上司で気をつけた方がいい。 |
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